タイの芸術・文化・創造

タイで就職したWEBデザイナーの日記

法律・生活・社会:タイの教育制度を再評価する 2017-08-04

近年、タイの教育システムが経済学者の間で取り上げられています。「貧しい学校が政治の不安感の核心にある」というタイトルの記事が2017年1月19日に公表され、最近公開された「OECD生徒の学習到達度調査(Program for International Student Assessment;PISA)」でのタイの国際教育ランキングについて考察しています。タイのスコアは、評価された全70か国中54位に入っています。PISAはタイの15歳の3分の1が、「機能的非識字」(日常生活において読み書き計算を満足に使いこなせない状態)であることを示しました。

OECD生徒の学習到達度調査Wikipediaより引用)
経済協力開発機構(OECD)による国際的な生徒の学習到達度調査のこと。日本では国際学習到達度調査とも言われるが英語の原文は「国際生徒評価のためのプログラム」である。

私はラヨーンの学校で教師をしている友人のエリック・グズマンと話し、国際評価で生徒のスコアが非常に低い原因について、彼の考えを聞くことを決めました。彼は同僚の教師と話し、匿名で貴重な情報を提供してもらいました。
「一人のタイの教師は、タイの教育制度の利点と欠点を認識していると話しました。しかし、タイ新政府によって設けられた年間方針の変化が、先生たちの授業計画の展開を難しくしていると彼は付け加えました。先生たちは新政府の布告が残るのか変わるのか、確信を持てないのです。その他の障害として、新しい政策が打ち出されているにも関わらず、昔の政策が未だ残っていることが、さらなる混乱を生み出していることが挙げられます」と、グズマンさんは言います。
「この問題に関わっているのは、子どもたちを教室の外に連れ出す、祝日や休日のプログラムの増加です。スポーツ週間やスカウト週間、西洋文化週間などの週間イベントや、タイの祝日を祝うプログラムがあります」と彼は付け加えました。
海外の教師の中には、月に複数回あるこのようなプログラムの頻度について質問してくる人もいます。これらのプログラムの間、多くの生徒たちは教室外に連れ出され、授業は実質無くなります。こうしたプログラムは楽しい一方、生徒の学力向上を妨げているのです。
追加された政府のプログラムは、教師たちの仕事量を増やし、時間を奪っています。多くのタイの先生は事務作業によって過度の負担を強いられ、生徒の学習に集中する能力を損なっています。それにも関わらず、学ぶ努力ができない多くの生徒に対処しなければならず、負担が増幅しているのです。

一人のタイの教師は、タイの生徒の間で最も一般的な問題は怠惰であると述べました。彼は、「多くの子どもたち、特に男の子は、ゲームをすることにしか興味がありません。彼らはディスカッションにうんざりしてしまいますし、授業中も最初の数分しか集中することができません。」と言います。
「私の教師としての経験は長くはありませんが、私は同意します。ほとんどの生徒は勉強に対するやる気や動機を失うと、怠惰になってしまいます。絶えず生徒を楽しませ、教育するのが先生の役割です。私には、生徒の学びに対する意欲を絶やさないため、年間通して常に新しい活動プランを実行することが求められています。この仕事は簡単ではありませんし、時間外労働はひどく疲れます。棒暗記をするような昔のタイの教育方法に戻してしまった何人かの教師の方にも共感します。」
「先生たちにとって大きな障害の一つは、タイの『落第しない』方針です。先生はたとえ生徒が授業に来なくても、生徒が合格できるよう最低限の点数をあげなければいけません。多くの生徒は、教室での彼らのパフォーマンスに関わらず、年度末には必ず次の学年に進級できると知っているのです。」
「私はこの仕事が好きですし、生徒と一緒にいることも好きです。しかし、政府の布告を減らして地方の学校に自由を与えるために、タイの教育制度は変わるべきです。官僚政治によって教師に過度の負担を感じさせ、無関心な生徒の進級を許す現在の制度の中では、多くの若い教師の心の情熱は急速に消えてしまいます」と、グズマンさんは言います。

超就職氷河期時代に大学を卒業したので、地元の中小企業の町工場しか就職先がありませんでした。あまり給料が高くない割には重労働だったので、1年働いた頃から夜間はWEBデザインの専門学校へ行き、WEBデザインのイロハを習得。町工場を3年務めた後は、上京して(といっても神奈川県川崎市ですが)今では有名なWEB制作会社に就職しました。始めは学生アルバイトと同じような待遇しかありませんでしたが、徐々に仕事が出来るようになってくると大きなクライアントを担当させてもらえるようになりました。そして海外のクライアント様(タイとシンガポールの日系企業)を担当するようになってから海外に興味が持ち始め英語を習得しました。32歳で退職し、1年間の放浪を経てタイでWEBデザイナーとして就職しました。
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